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2017-03-01 (Wed)
文化芸術についてうかがいます。今年の、23区の職員募集パンフレットの中野区のページを見てみますと、中野区は「サブカルチャーの発信地としての中野ブロードウェイが全国的にも有名で、中野サンプラザに代表される大小さまざまな劇場が区内各所に点在し、音楽・お笑いなどを含めたエンターテインメントに富んだまち」として、自己紹介がされています。

これだけ見るとですね、中野区は文化芸術に理解のある自治体なんだなと、就職希望者が誤解をしてしまうだろうなと、そう思いながらパンフレットをそっと閉じました。

中野区にはサブカルチャーを含む文化芸術の芽はたくさんあるのだから、それに水をやり、肥料をやって、大きく育てていってはどうか。棟方志功も偉大なアーティストですけれども、彼が中野区に住んでいたのは若い頃の10数年。あとは死ぬまで24年間、ず~っと杉並区に住んでいた、杉並区のアーティストでもあります。

中野区としては、棟方志功ばかりにあまりお金をかけずにですね、むしろ、第二、第三の棟方志功を生み出すべく、若いアーティスト支援にお金をかけてはどうか、ということを私はかねてから申しておりますが、また今回も同じことを言わせていただきます。

来年度予算の概要の中から、文化芸術やサブカルチャーに関すると思われる、主なものを抜き出してみました。

(仮称)「哲学のまち・中野」シンポジウムの実施 は 政策室企画担当の所管

アニメコンテンツを活用した地域ブランドづくり事業 は 都市政策推進室都市観光・地域活性化担当

棟方志功サミットin中野の開催と、なかのゼロなどの文化施設改修工事は、健康福祉部健康・スポーツ担当

みずのとう公園再整備基本計画・基本設計等は都市基盤部道路・公園管理担当

哲学堂公園文化財の修復や学習展示施設の基本・実施設計等も公園管理担当

と、所管部署が、見事にバラバラとなっております。

10か年計画第二次でうたわれていた文化芸術振興プログラムのうち、まちづくりと連動した産業活性化に関する文化芸術は、中野区産業振興ビジョンに、また、にぎわい・文化・観光そのものの振興については、中野区都市観光ビジョンによって方向性を示したと、平成26年の当委員会においてご答弁をいただいております。

また、それらのビジョンの他にも2014年に策定された教育ビジョンにも、文化芸術に関する項目がありますし、今年度新たになった教育大綱においても文化芸術について言及がされています。
10か年計画第三次におきましては、一応、文化芸術に関する記述はあるものの、「対応すべき課題」としては、 ・伝統文化・芸術の継承 ・生涯学習活動の支援などがあげられており、サブカルの街とも言われる中野区らしさがどこにもない、当たり障りのないような記述しかされておりません。

いろんなビジョンだとか大綱だとかの中で、それぞれおのおのめいめいに文化芸術について取り上げられているのですが、いったいどれが上位計画・基本方針なのでしょうか?

これだけいろんな部署が、文化芸術に関わる事業を進めていく中で、タテ割り行政の壁を、横に串刺しにしていく必要があると思うのですが、そのためには、基本的な方針とか、哲学とか、共通認識は絶対に必要であります。

豊島区には文化商工部があり、文化デザイン課や文化観光課という課があり、総勢60名程度の職員が文化政策にかかわっているそうなんですが、中野区では、健康福祉部、健康・スポーツ担当が、主な文化芸術施策を所管しているそうです。


来年度からは、「健康スポーツ担当」ではなく「文化スポーツ担当」と、名前が変わるそうなんですけれども、健康や福祉やスポーツと、文化芸術との関連がですね、何度聞いても理解できません。3年前の総括質疑でも指摘しましたけれど、世の中には「文化系」と「体育会系」という言葉があるように、文化とスポーツはむしろ水と油のような対極的なものなんじゃないかと私は考えているんですが、どうしてこれが混在しているのか、中野区はいったい何を考えているのか、あらためて説明していただけますか?

やっぱり何度聞いても理解できないので、また何年かたったら、ま、その時も私が議員でいられたらの話ですけれども、同じ質問をさせていただこうかと思います。

板橋区には、文化芸術振興基本計画があり、港区には、文化芸術振興プランがあり、世田谷区には文化・芸術振興計画があり、足立区には文化芸術振興基本計画があるなど、枚挙にいとまがないとはこのことかと思います。中野区では、産業振興とか、教育とか、観光に関するビジョンの一部に、申し訳程度にチョロチョロっと文化芸術がふれられているにすぎません。3年前の総括質疑でも同じ質問をさせていただきましたので、
同じ質問はあまり繰り返したくないんですが、中野区でも、文化芸術振興プログラムとか文化芸術振興計画のような、明確な、骨太の基本方針を作成してはいかがでしょうか?

区をあげて文化芸術の振興に取り組んでいる豊島区の高野区長は、こう言っています。「文化は、すぐに答えが出るものではなく、投資をすることでまちが育ち、文化が育ち、その結果としてまちがにぎわい、収入や財政状況も変わってくる」と。

中野区は、産業振興とか、都市観光のために文化芸術を利用しようと考えているようですけれど、そうじゃないんです。逆なんです。文化芸術のあるところに、街のにぎわいが生まれ、観光が生まれ、街の魅力が生まれていく。私はそう考えております。文化芸術については、元アーティストである私のライフワークとして、また別の機会に、あらためて、取り上げさせていただきます。
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