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2014-01-14 (Tue)
前回に引き続き、中野区地域スポーツクラブ基本計画を紐解いてみたいと思います。

http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/407000/d005727_d/fil/tiikisports.pdf

クラブの役割は、

1、健康づくり体力づくり

2、学校運動部活動の支援

3、スポーツの指導力・競技力の向上

だそうです。


「第1番目の拠点施設は仲町小学校跡施設、第2番目は中野富士見中学校跡施設、第3番目は沼袋小学校跡施設、第4番目は鷺宮圏域に設置を予定している。 」

このうち、中野富士見中学校跡施設には、地下プールが設置されることが決まっており、現在建設中です。

僕はこのプールについて、反対の立場から、議会で質問をしたことがあります。

中野富士見中学校跡施設整備基本計画のうち、地下のプールについて質問をさせていただきます。
 
○小宮山委員 年間の維持費用は、幾らぐらいになると想定していらっしゃるでしょうか。

○浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当) プールの具体的な運営方法につきまして今後検討することになりますので、現時点の想定を申し上げるのは難しいと思ってございます。


施設を作るにあたって、年間の維持管理費用を算出せず、とりあえず施設を先に作ってしまうなんていうことがあっていいのでしょうか!?後述するように、プールを一度作ってしまったらその維持管理には莫大な費用がかかります。その維持管理コストを試算していないなどということが、あっていいわけがありません!!!!

ただ単に僕の質問に答えたくないのではぐらかしただけなのかもしれませんし、むしろそうであると信じたいと思っています(笑)

そこで、さらに、他のプールのデータをあげて、つっこんで聞いてみることにしました。

○小宮山委員 中野区内には鷺宮体育館のほか、旧第九中学校、中野中学校と第二中学校のプールで、学生が使わない土日や夜間にプールの一般開放を行っています。学校内にあり、学生と共用している施設のため、プール単独の維持管理経費は算出困難というお話ですが、旧九中と二中のプールを一般開放するに当たっては、事業委託コストを含めて年間約5,270万円の維持管理費用がかかっています。単純に2で割ってしまえば、プール一つ当たり年間2,600万円以上のコストということになります。さらに、この2,600万円という数字には照明のための電気代、冷暖房のための空調費、温水のためのボイラー代、上下水道代が含まれておりません。
 ちなみに二中プール1杯分の上下水道代を私が試算してみたところ、低く見積もってもプール1杯30万円以上という結果になりました。他区で25メートルの温水室内プールの維持管理のため、年間どのくらいのコストがかかっているかも調査してみました。25メートルプールだけを単独で維持管理しているケースそのものが少なく、2件のケースしか調べることはできなかったのですが、墨田区の両国屋内プールの場合、年間1億500万円、台東区の清島温水プールの場合、年間6,249万円の維持管理コストがかかっているというお話でした。先ほど私が取り上げた数字と他区のデータを総合して勘案すると、25メートル温水プール一つを年間開放するに当たっては、どんなに少なく見積もっても軽く3,000万円以上、下手をすると5,000万円を超すような維持管理コストが発生するはずです。財政運営上の非常事態を区長みずからが宣言し、各種の事業見直しを行ったばかりのこの中野区において、プール一つを新設すると、今後半永久的にどんなに少なくても年間3,000万円以上、下手をすると5,000万円を超すかもしれない維持管理コストがかかり続けるという認識はお持ちでしょうか。


議会で軽々しいことは言えないので「下手をすると5000万円を超す」と、控えめな数値で質問をしておきましたが、実際のところ、「まず5000万円はくだらない」程度の経費がかかるのではないかと僕は考えています。

○浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当) 施設の内容や運営内容によりまして異なってくるものでございますが、一般論としては通常プールの運営にはその程度コストがかかるものだと認識してございます。ただし、高齢者や障害者を含めまして、区民がいきいきと地域で元気で暮らしていくためには、スポーツ習慣が大きく役立つということは全国各地で行われている調査からも明らかでございまして、そのための条件整備を行っていくことが区の大きな責務であると考えております。長期的に見れば、それが医療費や介護予防費の削減につながっていくものと考えているところでございます。そのために水の中で過度の負担をかけずに体を動かすことができるという点で、それぞれの体力に応じた健康づくりができるプールは極めて有効なものだと考えてございます。プール設置により一定程度のコストはかかりますが、できるだけ経費を抑えて効率的、効果的に運営していきたいと思っております。

「一定程度のコスト」とは言うものの、下手をすると5千万円以上のコストが今後毎年半永久的にかかってしまう施設ですから、地域に代替できる施設があれば、そちらを優先的に使うべきだと僕は考えています。

○小宮山委員 ちなみにですね、じゃぶじゃぶ池の委託管理費用は、区内10カ所の合計で約600万円、じゃぶじゃぶ池も子どもたちの健康管理には役立っていると思うんですが、あと1週間でもいいから期間延長してほしいという区民の思いは、なかなか聞き入れていただけないのに、プール一つを新設して、まさに湯水のように何千万円ものお金、イコール税金が消費されていくというこの財政運営上の非常事態を私は見逃すわけにはいきません。
 そもそもこのプール、本当に必要なんでしょうか。富士見中跡地から700メートル、徒歩9分の場所には区立第二中学校があり、昼間は年間82日、夜間は年間289日も稼働している25メートルの室内温水プールがあります。さらにそれだけではなく、富士見中跡地からわずか400メートル、徒歩5分の場所には民間のスポーツクラブがあり、そこにも25メートルの温水プールがあります。リハビリや訓練のためにプールを使う人も中にはいらっしゃるでしょうけれども、プールで泳げるような元気のある人や、昼間からプールに行けるような時間のある人は歩いて9分、走って4分の二中のプールに行ってもらえばいいんじゃないでしょうか。こんな目と鼻の先に本当に二つのプール、民間も入れれば三つのプール、しかも年間維持管理コストが5,000万円を超す可能性もあるようなプールが本当の本当に今の中野区に必要だとお考えでしょうか。


このところ僕はダイエットのために二中のプールによく行くのですが、寒い季節ということもあってか、泳いでる人はいつ行っても10人以下程度です。

二中のプールがガラガラなのに、その近くに新しいプールを作って、本当に利用者がいるのかどうか。利用者を食い合うことで、マイナスになってしまうのではないかということも、僕は危惧しています。

○浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当) 二中のプールは、学校施設の開放として土曜、日曜、休日、それから平日は夜間区民に開放しているもので、利用時間の制約を受けるものでございます。一方、富士見中跡施設のプールは、今後運営方法の詳細を詰めていくものではございますが、1日のうち長時間利用できることに加えまして、さまざまな年齢や体力に応じて健康づくり、体力づくりができるよう、健康教室や介護予防教室、あるいは泳力を向上させるための水泳教室など、地域スポーツクラブとしての各種教室事業等に使用するものでございます。このように、新たな需要を積極的に喚起していくものでございます。
 中野区全体といたしましても、学校開放以外の常時利用できる区立プールは鷺宮体育館のみであり、年間を通じて恒常的に使用できるプールの設置が望まれていたところでございますが、特に区が平成16年に行いました地域住民の運動に対する実態を調べた調査によりますと、南中野地域は全くスポーツを行っていないという層が最も高く、50.5%でございました。ただし、その理由につきましては、スポーツが好きではないからという理由は13.6%に過ぎません。忙しくて時間がない、場所や施設がないなどが主な理由でございました。この地域に全く運動習慣のない人でも抵抗なく、少しでも体を動かすところから始められ、効果的な健康づくりを行っていただくために有効なものとして、富士見中跡施設にプールを整備するものでございます。

○小宮山委員 今の新しい利用を喚起するだとか健康づくりをするというのは、二中のプールでも可能なものだと私は考えております。例えば、利用券を共通化するなどの方法で地域スポーツクラブに二中のプールを組み込んでしまえば、富士見中跡地のプールは必ずしも必要なくなるのではありませんか。

○浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当) 先ほどお答えいたしましたように、これまでプールを利用していなかった高齢者等、幅広い層の需要を掘り起こしつつ、健康づくり等の事業を進めるためのプールが必要でございます。一方、二中は学校として使用しない時間帯のプールを一般の利用者に開放するものであり、障害児水泳教室以外は教室事業等を行ってございません。地域スポーツ事業の運営内容は現在検討中ではございますが、学校開放としての二中プールを地域スポーツクラブとして利用するよりも、健康づくり等の目的のもと、屋内運動場やトレーニングルーム等、富士見中跡施設に設置する他のスポーツ施設と一体として運営していくことが望ましいと考えております。

○小宮山委員 これだけお願いをしてもなかなか御理解いただけないようであれば、次善の策として新たに別の角度から前向きな提言をさせていただきたいと思います。
 先ほども申し上げたように、このままいくと旧中野富士見中近辺は日本でも有数のプール密集地帯となります。それでもなおかつ、どうしてもプールをつくるのであれば、プールの機能に差を持たせ、利用者の住み分けをしていく必要があると思います。中野富士見中跡施設は、近くには中野児童館も南中野児童館もありますし、すこやか福祉センターや乳幼児広場、子育て支援室などが併設され、乳幼児及び保護者の施設利用が見込まれます。そこで、現在計画中の25メートルプールに加えてもう一つ、乳幼児向けのプールを新たに併設してはいかがでしょうか。私が知る範囲では、乳幼児をターゲットとした公営の温水室内プールは中野区の近隣には一つもありません。さらに、もし仮に現行のじゃぶじゃぶ池のようにおむつをして行っても利用可能な施設にすれば、公営温水室内プールとしては都内でもまれな施設となるため、駅から離れた場所にあっても来場者、来街者の増加が見込めますし、地域経済への波及効果もあるでしょう。また、現在区内プールでは無料とされている未就学児への利用料金を設定することも可能になります。
 先ほども申し上げたように、富士見中跡施設のプールは年間5,000万円を超す可能性もある維持管理コストが発生しますし、二中のプール開放で代替がききますので不必要であるというのが私の基本的な考え方です。しかし、現在の計画を即座に中止することが困難なのであれば、次善の策、苦肉の策として乳幼児向けのプールを併設して、その利用価値を上げることはできませんでしょうか。

○浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当) 中野富士見中学校跡施設全体の中で、それぞれ必要とする機能を盛り込んだ上で、25メートルプールのほかに乳幼児用プールを設置するというのは困難だと考えております。

○小宮山委員 何とかしてプールを中止、もしくはせめて乳幼児向けのプールをつくってほしいと要望をしておきます。


中野区地域スポーツクラブ基本計画を紐解こうと思ったのに、いつの間にか富士見中跡施設にできるプールの話になってしまいました…。

次回、またあらためて、中野区地域スポーツクラブ基本計画の内容をチェックしてみたいと思います。

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