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2012-06-22 (Fri)
先日、夜中に突然大吉が泣き叫んで暴れだしました。大吉は今5歳。9月末に6歳になります。

大吉が夜中に目を覚ますのは滅多に無いことです。

手足を乱暴に振り回すので、抑えつけようとしても、ありったけの力で蹴飛ばしてきたりします。
ウニャウニャと言葉にならない声や泣き声を出して、布団の上をのた打ち回ります。

夫婦で「どうしたの?」と聞いても、まともな返事はありません。

その状態が30分ぐらい続きました。目はずっとつぶったままで、起きているのかどうかもよくわかりません。

大吉は普段はとてもいい子で、親の言うことも比較的素直に聞く子です。だからこそ、ストレスをうまく発散できず、内側にストレスをためこんでしまってしまう可能性があるのではないかということを普段から危惧していました。

なので、とりあえず引っぱたいたりして意識を覚醒させるという選択肢もあったと思うのですが、今回は、そのまま泣き叫ばせて、寛容に受け止めてあげることにしました。

大吉がまだ3歳前ぐらいの時に「抱っこ法」という親子カウンセリングみたいなものを一度だけ受けたことがあります。2009年の5月のことです。長くなりますが全文引用します。

ウチの奥さんが某有名母乳マッサージで教えてもらった育児カウンセリングの「抱っこ法」を、夫婦で受けてきました。

「抱っこ法」とは何か?抱っこの方法という意味では無いようです。

ネット検索するといろんな情報が出てきますので、詳しいことや正しいことはそっちを見てもらうとして、自分なりに感じたものとしては、
「子供を思う存分泣かしてあげることで、日ごろたまったうっぷんやストレスやトラウマなどを、涙と一緒に放出する機会をつくってあげること。」
なのかなと理解しました。

以下は自分が抱っこ法を1回だけ受けた時の様子、および、それを見て感じた私見になります。正しい抱っこ法の知識に基づいていない部分も、もしかしたらあるかもしれませんし、間違った受け止め方をしている場合もあると思います。回数を重ねることで意味が出てくる場合もあるようなので、抱っこ法に興味のある方は、このブログだけを鵜呑みにせず、興味のある方はネット検索してみてください。

抱っこ法の手法を公開していいのかどうかも知りませんし、サイトによっては具体的な方法をあえて隠しているようですが、法律的な守秘義務のようなものは無いはずですし、高い金(1万円!)を払って受けたことを自分だけの秘密にしておくのはもったいないので公開します。
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抱っこ法の教室?に行くと、まず、カウンセラー(カウンセラーという名称はそこでは使っていません)が、今困っていること、育児で悩んでいることを聞き出します。

時々ボディタッチもしながら、「そうなのね、つらかったでしょう」「うん、仕方ないよ」「一人で苦しんでいたんだね」「誰にも言えなかったんだよね」など、数々の同情の言葉や数々の優しい言葉をたくさんかけてくれます。

育児の悩みを1人で抱えていて、日ごろ誰からも理解されず、暖かい言葉をかけてもらうことも無いママさんなら、そこでもう号泣しちゃうでしょうね。

涙とともにうっぷんを晴らしてもらうのは、子供だけでなく、ママさんでもあるようです。

他のカウンセリング同様に、有効なアドバイスや具体的な解決方法を示してくれるわけではありません。とりあえず、その人のほとんどすべてを肯定してあげて、自分の中にあるものを吐き出したり、言葉にすることで自分の置かれている位置や立場を確認するだけです。

ネット検索した程度の浅薄な知識しか自分にはありませんが、カウンセリングとは、どうやらそういうものらしいです。結局現状は何も変わらないんですが、こころの持ちようが変わってきたり、自分の中にすでにある解決が導きやすくなったりするみたいですね。

それから、それまでそのへんで遊ばせておいた子供をカウンセラーが抱っこします。カウンセラーの片手は子供の頭を抱きかかえ、もう片方の手で子供の片手をつかみます。ママは身体を支えます。「パパは足を抱えていてください」と言われたので、自分は子供の両足を持ちました。

大吉は、それまで遊んでいた電車のおもちゃが気になるし、解放されたがって暴れます。でも、大人3人がかりで押さえつけて離しません(笑)大人3人に拘束されて身動きがとれないので泣き出します。当たり前です。大人だって、そんな状況になったら泣き出しますってば(笑)

ネットで、「抱っこ法 糞尿」と検索すると、「子供が泣き叫んで暴れて糞尿を垂れ流しても,大人数人で押さえ込んで抱っこし続けるんですって。そうすると愛情が心に伝わって治るんですって。」という、「噂」も1件だけヒットします(笑)大吉の場合糞尿は出ませんでしたが、事前に着替えを持ってくるように指示されたのは、そのためでもあったのかもしれません。暴れまくって汗ぐっしょりになります。

でも、そこからが抱っこ法の本番のようです。
子供が泣いた時に、カウンセラーが、子供の耳元で、子供のトラウマになっているであろうことを解消するための言葉を、呪文のように、休むことなくささやき続けるのです。

「ママが入院してさみしかったねでもそれは大ちゃんのせいじゃないんだよ大ちゃんが悪いんじゃないんだよ~大ちゃんが悪い子にしていたからママのお腹が痛くなっちゃったと思った?そうじゃないんだよ、大ちゃんが悪いんじゃないんだよ~~~」
「春子ちゃんにママを取られたと思った?違うよママは大ちゃんのこと好きなんだよ大ちゃんがさみしくならないように春子ちゃんを連れてきたんだよ~~~」

眠っていたトラウマをザクザク掘り出しては刺激?します(笑)
時々、子供の琴線にふれる言葉があるようで、子供は時々大号泣を始めます。するとカウンセラーはすかさずそのトラウマを刺激?解消?する言葉を選んで続けます。

基本的には、「いろんな嫌なことがあったかもしれないけど、パパもママも愛しているからそうしたのであって、心配しなくていいし、たくさん泣いちゃっていいよ」という意味の言葉を、もう少し具体的な言葉にしてず~っと子供に言い聞かせ続けます。

子供は、最初は拘束されるのが嫌で泣いていたはずですが、次第に、何が理由で泣いているのかよくわからなくなってくるようです。その間、ずっと子供は暴れ続けていますので、拘束は続けます。

それをしばらく続けていくと、子供はぐったりしてきます。そりゃ、大人3人に拘束されて暴れて泣き続けたら、誰でもぐったりしちゃいます。

ぐったりしたところで、ママがやさしく子供を抱っこしてあげます。

するとどうでしょう!ここ数ヶ月、ママが抱っこしてあげても恥ずかしがったり照れたり嫌がったりして、
3分以上抱っこされることがあまりなかった大吉が、ママにしっかり密着しながらず~っとおとなしく抱っこされるではありませんか!!

まあ、ただ単にぐったりしていただけかもしれませんし、見知らぬおばちゃんに嫌なことをたくさん言われ続けたら、ママに甘えたくなるのも当然であると考える人もいるかもしれませんが…(笑)

これで、母子の関係が改善されて、子供も自己表現できるようになって、内側にいろんなストレスをためこまずにすむようになるようですが、本当は何度か続けてカウンセリングを受けた方が効果的であるようです。

抱っこ法を受けてから20時間近く経ちますが、昨日の夜と今日の朝だけでは、目に見えて改善されたものは感じませんでした。相変わらず言うこと聞きません大吉(笑)
初回1時間1万円でしたが、今回は2時間近く面倒を見てもらいました。

でもちょっと料金が高いなと自分は思います。思い出写真館で写真を撮ることも、親子の絆を深めたり、思い出づくりをすることに役立ちますし、思い出写真館の方が全然安いじゃんと思います(笑)

慈善事業ではないのはわかりますが、時価数百万の商品在庫がある思い出洋品店や、プロ用の撮影機材だけでも200万円近くかかっている思い出写真館とは違い、人件費と家賃以外の必要経費はほとんどかからない、身体ひとつではじめられる元手のいらない商売のはずです。しかも、予約をとるのも難しいほど商売繁盛しているようです。言っていること、やっていることは慈善にあふれているのですから、料金ももうちょっと慈善的であって欲しいと思いました。

思い出写真館なんて、慈善的な商売ではないっつうのに、日本一安く、ありえないほど慈善的な料金設定してますぜ(笑)
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抱っこ法を実際に受けてみて、この手法は、一昔前に流行った自己啓発セミナーに似ていると思いました。

自己啓発セミナーでは、
1、徹底的に自己否定させることで、人格崩壊させる。当然、泣きだすこともある。
2、そこに新しい価値観を植えつける。
ということをするようです。

一度真っ白な状態にさせてから、新しい価値観を植えつけると、人はその価値観に染まってしまうようです。たとえば、「このすばらしいセミナーを、他の人にも教えてあげましょう」という価値観を植えつけることによって、自己啓発セミナーの勧誘を熱心にするようになったりします。

新しく、どんな価値観を植えつけるかによっても、その善悪評価は変わってくると思うのですが、人工的なマインドコントロールと言ってしまえばマインドコントロールなわけで、一言で言えば危険です。諸刃の剣です。

といっても、ここで、抱っこ法が危険と言いたいわけではありません。
ネットでの評判を見ても、悪い評判はほとんどありません。その過程はともかく、結果として満足している人や、救われている人は大勢いるようです。そういった意味では、宗教とも似ているものがあるのかなあと思います。信じる者は救われるのです。

妻はまた行きたがっています。自分はやめろと言っています。大吉自身も嫌がっています。
妻としては、カウンセリングで自分をやさしく受け止めてくれたことで、救われた部分があったのかもしれません。カウンセリングの最中に、自分が時々冷静なコメントをあえて挟んで邪魔をしてしまったため、妻は号泣しませんでしたが、もし自分がいなければ、間違いなく大号泣していたでしょうし、大号泣していた方がスッキリできたかもしれません。

抱っこ法の効果がどのように出てくるのかはよくわかりませんが、抱っこ法の帰り道に大吉が抱っこをやたらせがんでくるので困りました(笑)抱っこしてあげたい気持ちはあるんですが、18キロの大吉を抱っこして錦糸町から中野まで帰るのは大変なんです。でも、せっかく高いカウンセリングを受けた効果が、抱っこを拒否することで消えてしまっては台無しなので、頑張って抱っこしながら中野まで帰りましたとも(笑)

今後は、家庭で、大吉が泣きたい時には、無理に泣き止ませず、たくさん泣かせて受け止めてあげる程度の抱っこ法を実践していこうと思っています。

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抱っこ法に行ってから、1週間が経とうとしていますので、後日談を。

抱っこ法に行くまで、ウチの奥さんは、大吉と春子を平等に愛することができず、大吉より春子が可愛いと思えて仕方ないようでした。それは、母乳育児という濃密なコミュニケーションのせいでもあるでしょうし、より弱いものを守ろうとする母親としての本能なのかもしれません。

でも、抱っこ法に行ってからは、大吉のことも、春子同様に可愛いと思えるようになってきたようです。

その母親の変化を敏感に感じとったのか、それとも、抱っこ法のおかげなのか、大吉が、母親に甘えて抱っこされることが、以前より増えてきました。

自分自身はま~ったく何も変わりません(笑)

親子の関係が修復困難なほどに乱れてきたら、また行ってもいいかもしれませんね。


という抱っこ法の経験があったため、今回、大吉が泣き叫んだ時も、むやみに泣き止ませようとするのではなく、とりあえず、優しい言葉をかけて受け止めてあげることにしました。

といっても、大吉にストレスを与えているという自覚はあまりないので、慰める言葉もあまり見つからないのですが…。「大丈夫だよ。春ちゃんだけじゃなくて大ちゃんのことも大事だよ。」とかなんとか言っておきました。

言葉をかけたからといって事態はたいして変わりませんでしたが、30分程度で何となく落ちついてきました。

最初は、無理矢理起こすことはせずにすべて受け止めてあげようとしていたのですが、何の変化もないので、最終的に部屋の電気をつけて、寝ているのか寝ぼけているのかよくわからない大吉を、しっかり起こすことにしました。

大吉も疲れたのか、なんとなくおとなしくなったので、そのまま寝かしました。

その場で検索してこの症状を調べてみると、どうやら「夜驚症」という症状であるようです。

夜驚症(やきょうしょう)とは、睡眠中に突然起き出し、叫び声をあげるなどの恐怖様症状を示す症状のことである。概ね数分から十数分間症状が続く。夢とは異なり目覚めた時に本人はそのことを覚えていないのが普通である。小学校入学前から小学校低学年の児童に見られる症状であり、高学年以上では稀である。睡眠中枢が未成熟なために起こる症状であると考えられている。ウィキペディアより。

夜驚症と夢遊症: 夜驚症とは、子供が眠りにおちたすぐ後に、極度の不安感とともに不完全な覚醒の状態になることで、3〜8歳の子供に多くみられます。子供は悲鳴を上げて怖がっている様子をみせ、心拍数が上がって呼吸が速くなります。子供は親がいることに気づいていないようにみえ、話しません。激しく転げ回ったり、落ち着かせようとしても反応しなかったりします。数分後には再び眠りに落ちます。悪夢と異なり、子供自身は夜驚症のことを覚えていません。子供が叫び声を上げ、その間は慰めようのないパニックのため、夜驚症は劇的です。夜驚症を起こす子供の約3分の1は夢遊症(ベッドから起き上がり、見たところ眠っているのに歩き回ることで、夢中歩行(睡眠障害: 睡眠時随伴症を参照)とも呼ばれます)を起こします。5〜12歳の子供の約15%が、少なくとも1回は夢遊症を経験します。

夜驚症と夢遊症(睡眠障害: 睡眠時随伴症を参照)は、ほとんどの場合自然に治まりますが、数年の間はときどき再発することもあります。普通は治療の必要はありません。

http://merckmanual.jp/mmhe2j/sec23/ch269/ch269e.html

翌朝になっても何も聞いてはいけないという説もあるようですが、「大ちゃん昨日泣いたの覚えてる?」と聞いてみたところ「うん。でも何で泣いてたの?」と、自分がなぜ泣いたのかも覚えていないようでした。

検索してみた限りでは、ストレスが主要因であるという考え方はあまりされていないようです。

まさに「パニック状態」で何のコミュニケーションもとれず、いったい何が原因なのかもわからず、しかもそれが30分も続くので、こっちも困ってしまいました。

翌日の夜中にほんの一瞬奇声を上げることはありましたが、今のところはそれだけです。習慣化しないでいてくれるといいんですが…。

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