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2015-03-30 (Mon)
中野区が来年度予算で導入する予定の産後ケアの新規事業について、区議でいるうちに話を聞いてきました。10月に本格実施のため、まだ詳細未定なところも多いようですが…。

これまで、中野区は約1か月時点でのこんにちは赤ちゃん訪問事業を行い、全戸訪問をしてきた。
しかし、母親が一番大変なのは誕生から1か月にかけの時期でもあるので、その時期のサポートを強化したい。

そのため、
・宿泊型
・デイケア型
・ヘルパー派遣 
の三種の産後ケアサポートの新設を予定している。

宿泊型に関しては、区内産婦人科に宿泊可能なスペースはないため、消去法で言えばM助産院ぐらいしか適当な施設は無い。近隣区の施設利用も検討している。
デイケアは、宿泊施設は不要なので、児童館やすこやか等の既存施設のどこかで対応可能なはず…。
ヘルパーは、既存の育児支援ヘルパー(1時間1600円)とは違う、より専門性の高い助産師等によるヘルパーを想定している。料金等はまだ未定。

とのことでした。

このほか、妊娠中の電話連絡等による状態把握、助産師等による各種講座、こんにちは赤ちゃん訪問の早期化や、リスクの高い母親に対するケア、これまで母親学級と両親学級を別個におこなっていたが出席率が極端に違うので両者を合体する、などを予定しているそうです。

産後ケアについては、僕も平成25年の9月の議会で下記のように取り上げています。今回、両親学級のあり方が見直されるようになったのも、僕の質問が少しは影響しているんじゃないかな!?

中野区の妊婦支援について取り上げます。

 第1子の妊娠、出産、子育ては孤独な行為になりがちです。孤独の孤と書いて「孤育て」と表現する人もいます。ここ中野区は人口の1割弱が1年で入れかわる、人口の流出入の激しい区であります。特に女性の場合、中野区に嫁いできたという女性も少なからずいらっしゃるのではないかと思われます。中野区に最近引っ越してきたとか中野区に嫁いできたという場合、地域の情報もなく、地域の知り合いもいないという孤立無援の中での妊娠及び子育てのスタートとなるわけです。第1子の妊娠、出産に当たっては、今までの友人関係はそれほど生きてこない。職場の人間関係も関係ない。核家族化が進む現在、頼れる経験者が身近なところにはいない。身近なところに親がいたとしても、抱き癖がつくから抱っこはするなとか、熱が出たらおでこを冷やすとか、30年も40年も前の育児知識は役に立たないどころか、むしろ邪魔なことさえあります。また、出産直後は10%の女性が産後 鬱になり、30%の女性がマタニティーブルーになると言います。赤ちゃんが生まれてハッピーでしょうというのはほんの一面であり、実際は体はぼろぼろ、孤立無援の孤独な状況でありながら、一つ判断を間違うと我が子の生死にかかわるような未経験のハードルが24時間絶え間なく襲ってくる。そうした孤独な子育てをしている女性にとって、妊娠、出産は同じ地域で同じ立場の仲間が欲しくなる、初めての地域デビューのチャンスと言ってもいいと思うのです。

 身近なところで同じような立場で同じ悩みを抱え、お互いに支え合える妊婦仲間や先輩ママがいれば、第1子の子育ても楽になる。行政がその最初のきっかけを与えてあげるだけで、あとは仲間同士、放っておいても自然と支え合っていくものです。そして、ここから始まる友人関係は子どもの成長とともにきずなを深め、うまくいけば一生のきずなとなることもあり得ます。ママさん同士がお互いに支え合い助け合う結果として子育て支援の行政コストも削減できる。行政とママさんがお互いウイン・ウインの関係を保つことも決して不可能ではありません。そのためにはまず行政が仲間づくりのきっかけをつくらなくてはなりません。中野区では産前から[2]産後 につながる仲間づくりの支援を現在どのように行っているでしょうか。

○松原中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 妊娠中における心身の健康管理や夫婦が協力して子育てできるよう理解を深めることを目的といたしまして、こんにちは赤ちゃん学級、両親学級を行っておりますが、これらは孤立しがちな母親同士の地域での仲間づくりにも力を入れて実施をしているところでございます。住所の近い親が知り合えるように、各すこやか福祉センター単位で実施をしてグループづくりの機会を設けているところでございます。

○小宮山委員 こんにちは赤ちゃん学級と両親学級は母子保健法に基づく事業で、全国津々浦々、大抵どこの自治体でも行っています。ここで板橋区の例について御紹介させてください。板橋区でもこんにちは赤ちゃん学級と両親学級を行っておりますが、それとは別に児童館が主体となって妊婦支援のための講座を行っております。「児童館が妊婦支援を行うケースは珍しいですよ」と板橋区の担当者の方がみずからおっしゃっていました。具体的には「マタニティヨーガ」、「アロマセラピー&ハンドトリートメント」、「ファーストサイン」など、いかにも女性が喜びそうな魅力的な講座や生まれてくる赤ちゃんへのプレゼントとして先輩ママさんと一緒にオリジナルエコバッグをつくるという、これまた魅力的な講座を年間60回行っているそうです。妊婦支援活動を児童館が行うこと、活動場所として児童館を使うことで児童館デビューの敷居が下がること、パパに対しても開放されていること、講座内容がとても魅力的であること、同じメンバーで連続した講座を受講することで仲間づくりにもつながっていること、先輩ママをゲストに迎えることなどなど、中野区の児童館の講座ではなかなか見られないような特徴が幾つも幾つもあります。この児童館が主体的に行う妊婦支援の取り組みは中野区でも参考にするべきであると考えますが、いかがでしょうか。

○松原中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 各自治体で行っておりますさまざまな事業につきまして、効果的なものに関しましては十分参考にしていきたいと考えております。

○小宮山委員 よろしくお願いします。
 今回の決算を見ますと、こんにちは赤ちゃん学級は20回の講座で24万円で運営しているのに対し、両親学級は32回で約250万円で委託運営をしている。夫婦1組当たり約4,650円、1回開催当たり約8万円の経費に見合った価値はあるとお考えでしょうか。

○松原中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 両親学級は妊婦とその夫を対象にして、出産、育児への理解を深める講義や沐浴、おむつ交換の実習のほか、マッサージと呼吸法などの内容があって、参加者の満足度も高く、経費面においても適切であり、効果的な事業と考えております。

○小宮山委員 夫婦1組当たり4,650円の経費がかかるのですからそれなりのリターンは欲しいところですが、私が実際のママさんたちの声を聞いてみたところ、「あれにそんなにかかっているんですか」という声が大半でありました。ここであまり突っ込み過ぎて妊婦支援の予算そのものが減らされてしまうのは私の本意ではありませんが、庶民感覚とコスト意識を忘れずに、費用対効果に見合った事業を展開していただきたいと要望をしておきます。ここまで産前から産後 につながる仲間づくりの支援について伺いました。
 この先、出産直後のフォロー体制について伺います。中野区では現在、こんにちは赤ちゃん訪問事業として出産直後の家庭を全戸訪問しているそうです。出産後 に産後 鬱になったり、マタニティーブルーになったりして引きこもりがちになる親子にとっては、非常に有効なアプローチであると私は考えております。しかし、これまで何度も申し上げているように、出産直後の数カ月は外出もままならず、精神的にも肉体的にも一番大変な時期であり、より親身で、より有効な支援が望まれることは言うまでもありません。例えばフィンランドでは一人の保健師が妊娠中から子どもが就学するまでのフォローを継続して行っているそうです。日本でも山梨市では妊娠期に2回、出産後 に2回、保健師や助産師が家庭訪問して携帯番号を教えたりもしているそうです。フィンランドや山梨市のような手厚い妊娠及び子育て支援をここ中野区で行うことはあまり簡単ではないでしょう。しかし、日本の一部のNPOや江東区等の自治体では、講習を受けた地域の先輩ママが未就学児の自宅を継続的に訪問して相談事などを受けとめる傾聴や、育児や家庭を一緒に行い、ともに働く協働の活動をしているホームスタートというイギリス発祥のボランティア活動があり、児童館等に出かけられない引きこもりがちな親子に対する支援策として一定の実績を上げているそうです。こうした民間主導の公共のサービスはいわゆる新しい公共の一つの形であり、中野区としてもこうした妊娠や育児に関するボランティア活動を積極的に支援するべきであります。

 現在、中野区内でもほぼボランティアで妊婦支援を行っている地域活動団体が複数あります。また、妊婦支援は現在行っていないが、積極的な子育て支援を行っており、その気になれば妊婦支援をできるだけの力を持った地域団体が多数あります。そうした地域の先輩ママさんたちに新米ママさんたちを妊娠中からサポートしてもらえるような新しい仕組みをどうにかしてつくれないものかなと私は考えています。地域の先輩ママさんは、どこでおむつを安く買えるのか、子連れで行きやすい店や児童館はどこか、保育園に入るのがどんなに大変かとか、どんな立派な外部講師も持っていないような役立つ生の地域情報をたくさん持っています。また、ほとんど全員が子育てのプロフェッショナルでもあるので、沐浴の方法を指導するぐらいでしたら朝飯前のはずです。地域の先輩ママさんや地域活動団体が新米ママさんたちとかかわれるような仕組みづくりを、区民公益活動による政策助成や基金助成とはまた別に、それらの補助金には含まれていないスタートアップの段階をも含めて積極的に推進、支援するべきだと考えますが、いかがでしょうか。

○松原中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 妊産婦に対しましては、すこやか福祉センターの保健師が直接訪問指導を行っているところでございますが、今後とも区の公益活動助成制度の中で団体への助成、それから積極的な相談、情報提供に努めてまいりたいと考えております。

○小宮山委員 既存の枠を超えた支援をできればお願いしたいと思います。
 また、そういった新しい活動をわざわざ立ち上げなかったとしても、現在行っているこんにちは赤ちゃん訪問事業に地域の先輩ママさんに同行してもらう程度のことでしたら比較的実現可能性が高いのかなと思います。その点についてはいかがでしょうか。

○松原中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) こんにちは赤ちゃん学級、母親学級でございますけれども、地域の先輩ママから体験談を紹介してもらう部分がございまして好評を頂戴しているところでございます。なお、こんにちは赤ちゃん訪問事業につきましては、専門的なケアが必要な時期にさまざまな不安や悩みを聞くとともに、健康状態や養育環境の把握と助言並びに支援を要する家庭を適切にサービスにつなげることを目的としておりまして、医療職の訪問により実施してまいりたいと考えております。

○小宮山委員 そうですね。地域の先輩ママさんも相談に乗れるような体制を望みます。
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